「他社がやらないことをやる」をモットーとして製品を開発、 欧米市場への進出に成功!
中小企業庁では、革新的な製品開発やサービス創造、地域貢献・地域経済の活性化、海外での積極的な販路展開等による国際競争力強化、女性経営者を始めとした人材活用に取り組む、独自の技術・サービスで伸びる取組を行うなど様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者「はばたく中小企業・小規模事業者300社」として兵庫県中小企業団体中央会の推薦により選定された1社「株式会社奥谷金網製作所」の取組内容を紹介します。
取組成果
●神戸でも老舗の企業でありながら、「他社がやらないことをやる」という何事にも挑戦する社風により、世界でもトップクラスのパンチングメタルの開発に成功した
●高い技術力で欧米を中心とした世界市場への進出を果たしている
内容
「スーパーパンチング」開発に加え、更なる技術開発にも邁進
パンチングメタル(打抜金網)の加工が困難とされている板厚より小さい孔径のプレス加工の技術改良に取り組み、2009年に自社のプレス加工で製造した「スーパーパンチング」を開発した。
また、2010年にはスーパーパンチングを改良した鉄系素材の「超スーパーパンチング」の開発に成功した。更に、顧客からの要望をもとにプラスチックなどの樹脂素材へのパンチング加工技術の確立及び大手炭素繊維メーカーグループと「熱可塑性炭素繊維樹脂/ CFRTP」パンチングシートの共同開発等「他社がやらないことをやる」をモットーに技術開発に取り組んでいる。
ー海外における販路開拓を進め、欧米市場への進出を達成ー
自社開発製品「スーパーパンチング」を欧米など数十ヵ国で商標登録し販路開拓に取り組んでいる。2013年6月にアメリカの大手パンチングメーカーと北米地域独占販売契約を締結した。また、2014年7月にドイツに事務所を開設し、欧州の大手同業メーカーとも2016年2月に両社販売提携を締結した。
取組ポイント
スーパーパンチングに相当する加工技術で国内シェア8割達成
2009年にパンチング技術において困難とされた板厚以下の小孔径・小ピッチのパンチングメタルである「スーパーパンチング」を開発した。
これまでより高耐圧・高耐久かつ切削加工に比べて低コストを実現し、使用用途が大幅に広がった。現在ではスーパーパンチングに相当する加工技術において国内シェアの8割を占めている。