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管工事業界のイメージ向上と若年層向け情報発信手段の調査及び開発

公開日:2024-08-16

令和5年度連携組織活路開拓調査・実現化事業に関しまして、「神戸市管工事業協同組合」が中央会の支援事業で取り組んだ事例を紹介致します。

 

①きっかけ:イメージ向上と人材確保のために

これまでの取組みとして、組合及び組合員の存在を知ってもらうことを目的にホームページの開設や、水道週間や下水道の日には、行政と一緒に市民向けのPRイベントへの参加等を行ってきた。
しかし、まだまだ業界としての発信力が乏しく、なかなか認知度向上につながっていない状況であった。また、業界の問題として、高額な修理費を請求する一部の悪質業者の存在が管工事業界の社会的イメージを低下させていた。加えて、管工事業のみならず建設業全体として技術者の高齢化が進んでおり、若年層の入職確保が喫緊の課題となっていた。
こうした状況を打破すべく、この度、業界のイメージ向上と若年層確保に向けての情報発信手段の調査及び開発を目的に本事業に取り組んだ。

 

②取り組み内容

○情報発信専用の新たなホームページを開設(https://action-for2030.com)
新たに業界のイメージ向上及び次世代の担い手に管工事業に興味をもっていただくための専用ホームページを開設。組合内で開催した「おもしろ動画コンテスト」の最優秀作品を掲載するなどしている。
消費者へのPRツールとするとともに、次世代の担い手に管工事業界に興味をもってもらえるための情報を発信していく。

○オリジナルキャラクターの制作
若年者に親しみをもってもらえるようなイメージキャラクターを制作。イメージキャラクターを掲載したクリアファイルを作成し大学生に配布。業界のPR活動を行った。今後は、さらにこのイメージキャラクターを活用して、業界の周知を図っていく予定である。

○大学との連携
若年層向けの情報発信手段について調査研究することを目的に、地元の大学と連携し、大学生によるワークショップを開催した。大学生ならではの柔軟な発想による提案を採用し、今回は動画の制作と配管を使用した文字アートを作成した。今後開催されるイベントでの展示やSNSで配信するなどして、若年層への業界PR活動に活用していく。また、ワークショップで大学生が作成した動画についても専用ホームページで掲載している。

 

③支援の結果や今後について:新しい取組や技術を積極的に取り入れ、業界への貢献を継続していく

今回、大学生によるワークショップを開催したことにより、業界のイメージ向上やPR方法のヒントを得ることができた。今回は採用できなかったアイデアを更にブラッシュアップして今後の活動につなげていく予定である。将来的な構想としては、未経験者や新入社員向けのトレーニングシステムを研究・開発し、ベテラン職人等の技を仮想空間の中で体験しながら管工事の基礎を習得できるシステムを作りたいとしている。そのためにも、まずは、管工事業界に興味をもってくれる若者を増やすべく、引き続き、VRを活用した業界PRのためのコンテンツの研究・開発をしていく。

月刊中央会(2024年 第797号より)

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