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先進組合事例 播州皮革工業協同組合

公開日:2022-07-01

青年部・若手の力を活用して産地ブランド化を推進‼
『播州皮革工業協同組合』

■背景・目的
 たつの産皮革は長い歴史で培われた高い技術で、日本一の出荷量を誇り、あらゆる需要に対応してきたが、昨今は外国産の安価な素材にシェアを奪われ、時代遅れの素材となってしまうのではないかという危機感があった。メーカーや問屋からは品質は世界レベルと評価されているが、エンドユーザーにはほとんど知名度がないため、たつの産皮革のブランド化を目指し事業がスタートした。

■取組みの手法と内容
 平成26年青年部、青年部OBを中心にBAN-LC(播州レザークラブ)を立ち上げ、各種即売会・イベントの開催、運営などを始める。また、エンドユーザー向けに直販即売会を行うため、組合事務所横の倉庫で「皮革展示直売会」を開催し、テストマーケティングを行ってきた。
平成30年2月、組合員が生産した天然皮革素材を販売する国内唯一の革産地の常設展示直売所を同組合事務所内にオープンし、様々な手触りや色合いの皮革素材約300点を市価の約半額で販売。オープンを記念し、靴やかばん、小物など皮革製品約2千点も販売した。また革細工体験会も同時に開催し、家族連れも含め多くの来場者で賑わった。
 展示直売所では常時、組合員それぞれが得意な加工を施した皮を持ち寄っているため豊富な種類が展示でき、素材としての皮革が産地ならではの魅力的な価格で一枚から気軽に購入できる。個人で活動するデザイナー、趣味でレザークラフトを楽しんでいる人、素材として革を利用したい人、革についてもっと知りたい人などへ組合員自らが「革ソムリエ」となってたつの皮革のファンになって頂けるよう、革の厚さや柔らかさなど、作りたい革細工に最適な革を提案し、様々な要望に応える体制を整えた。
 さらにたつの皮革をアピールするためにホームページのリニューアル、SNSの発信等インターネットの活用を促進している。

■成果とその要因
 オープニングイベントでは1,500人以上の来場者を集め、150万円以上の売り上げを計上できた。これは青年部懇親会での会話から生まれ、中央会等の助言を受け議論を重ね、ブランド化への構想を練ってきたことによる成果である。時代の流れに合った新事業を進めていくためには、若手メンバーの新たな発想や専門家の意見を柔軟に受入れ、計画的に実行していくことが大切である。

■事業・活動 実現のキーファクター
 青年部が主となって有志を集めて設立した「BANSHU LEATHER CLUB(播州レザークラブ、略称BAN-LC)」が事業の企画、運営の中心を任ってきた。

先進組合事例抄録
(収集年度:2019年/平成31年)より

企業・団体の紹介

先進組合事例 播州皮革工業協同組合

先進組合事例 播州皮革工業協同組合

先進組合事例 播州皮革工業協同組合

地域:西播磨地域

業種:プラスチック・ゴム・皮革製品製造業

出展企業情報