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淡路瓦工業組合(取組内容)

公開日:2020-08-26

中央会事業を活用し、新たに取組んだ内容をご紹介します

テーマ:瓦素材を活用した新商品で淡路瓦の新たな魅力を発信

淡路瓦は400年の歴史と伝統があり日本三大産地のひとつとして日本の住まいを守り続けてきた粘土瓦です。中でも伝統的ないぶし銀に輝く「いぶし瓦」は全国一の生産・出荷を誇っております。

―新たな販路開拓のための広報戦略―
これまで淡路瓦は近畿以西の比較的温暖な地域がメインターゲットであったことから、関東以東の寒冷地域には耐震性・耐風性・耐寒性の面から不向きであると思われ、現在も関東地域の建築関係者からの認知はあまり高くない。しかし、実際には技術開発により耐久性を十分に満たし、かつデザイン性に優れた新商品も数多く取り揃えており、長年のイメージ払拭が課題となっていた。
そこで、これらの技術開発や製品開発によるイノベーションの成果を国内最大級の住宅関連展示会『ジャパン・ホーム・ショー(2019年11月13日~ 15日開催)』に出展し、展示ブースでは瓦職人が来場者へ直に淡路瓦の魅力を伝えることで、これまで未開拓であった関東以東や海外への販路開拓を行い産地の復興を目指した。

―機能性とデザイン性を両立させた淡路瓦の魅力―
展示ブースはデザイナー監修のもと淡路瓦の雰囲気を醸したデザインとなっており、ブースの外観からも淡路瓦の洗練された意匠性やモダンなイメージを感じてもらえるようにブランディングを行った。また、ブース内の展示品においても主力商品である「いぶし瓦」などの屋根材をはじめ、景観材としての敷き瓦やブリック、新商品の「塀瓦ニッポン」の実物を展示し、施工事例や安全性を満たす工法の説明を記載したパネルを合わせて設置することで会場内を回遊する来場者の目を引く工夫を凝らした。その結果、ジャパン・ホーム・ショーの開催3日間を通して約1,000名の来場者を展示ブースに集客することに成功し、淡路瓦は屋根材としての安全性や質の高さに加え、エクステリア材としても幅広いバリエーションや施工方法の優位性があるなど、独自の魅力を来場者に伝えることができた。

―取り組み成果と今後の課題について―
開催期間中、ブース来場者を対象にアンケート調査を行ったところ、屋根材よりも景観材に対する興味関心が性別年代を問わず高いことが分かった。また、瓦業界が課題としている阪神・淡路大震災の際の間違った報道による耐震性が低いという風評被害についても、ガイドライン工法の紹介により一定の認識改善に努めることができた。一方で淡路瓦そのものや景観材、耐震性については着実に
認知が進んでいるが、今も認知度が高いとまでは言えず、また若い世代の集客も少ない。
今後は引き続きPRによる淡路瓦の認知向上と共に、幅広くニーズがあることが分かったデザイン性の高い景観材により瓦のイメージを払拭することで、若い世代からも関心を集められるアプローチ方法を検討していく。

組合名 淡路瓦工業組合
所在地 〒656-0332 南あわじ市湊134
アドレス http://www.a-kawara.jp/
電話 0799-38-0570
FAX 0799-37-2030

企業・団体の紹介

淡路瓦工業組合(取組内容)

淡路瓦工業組合(取組内容)

中央会事業を活用し新たに取り組んだ内容をご紹介します

地域:淡路地域

業種:窯業・土石製品製造業

出展企業情報