令和5年度連携組織活路開拓調査・実現化事業に関しまして、「三田レザー普及組合」が中央会の支援事業で取り組んだ事例を紹介致します。
①きっかけ:地域経済の活性化を目的とした原皮の活用
当組合では、三田牛の原皮を廃棄せずに「三田レザー」として活用し、地域経済の活性化を目指している。畜産農家の後継者不足という課題に対して、畜産農家への還元ができることを活動のマイルストーンとしてきた。
②取り組み内容:サプライチェーンの構築を想定した試作品開発
今回の取り組みでは、地域での生産体制を整えるために、地元で試作開発を行い、サプライチェーン構築の可能性を探った。革小物の生産においては、マグネットを使った工夫や縫製の工程の最適化により、量産が可能であることが判明した。一方で、靴など特殊な工程を要する製品については、外部地域での生産が必要となることも判明した。
③支援の結果や今後について:三田レザーの更なる発展を目指し
今後も三田レザーの価値を顧客に伝えるために、さらなる工夫や提案が求められる。多くの試作品の用意やブラッシュアップ、さらには記念品作成の提案などを行っていくことが期待される。
月刊中央会(2024年 797号より)