関西メディア株式会社は、最新のメディア技術を駆使し、映像、デジタルコンテンツの活用に幅広く取り組む企業だ。兵庫県中小企業団体中央会(中央会)の支援をいかに利用されているのか、代表取締役の山元氏に話を伺った。
平成21年、新規事業として動画製作を始めていた山元氏は、所属する(協組)尼崎工業会が50周年を迎えると知り、事務局にDVD製作を持ちかけた。ちょうどYouTubeなどで動画が注目され始めていたこともあり、記念式典にて配られるDVD製作を受注することになる。
同じころ中央会では、動画の積極的活用をサイトの目玉としてバーチャル展示会HYOGO!運営を開始したばかりだった。
折しも50周年の映像DVD製作に携わった関西メディアが尼崎工業会会報の表紙を飾っており、動画製作の発注先を探していた中央会 香川の目に留まる。
そこからはとんとん拍子に進んだ。バーチャル展示会HYOGO!の動画製作実績を営業ツールに、知名度も上がり、付き合いも広がった。
そんな中、中央会 東から中央会の下部組織「兵庫県中小企業青年中央会(兵青中)」への参加を勧められ、顔を出すように。地域のつながり、仲間を得て、尼崎工業会の青年部「青年経営研究会(青研)」でも活動の場を広げた。
中央会では参加型のIT関係のセミナーや講習会も多く開催され、新たな出会いの輪、コラボレーションが生まれる。意欲的に参加した。
また、中央会のサポートで平成23年度「経営革新計画承認企業」に採択。「中小・零細企業向け映像を活用したプロモーションのトータルサポート」がテーマだ。自らも小さな企業として、若手社員の横のつながりのために新入社員向け研修なども活用する。専門家派遣、国際フロンティア産業メッセへの参加、インターン学生の受け入れなど、中央会を「使い倒している」。
中央会の存在や活動内容を知らない小さな企業は多い。山元氏は自身の経験をもとに、そんな企業に声がけする。氏の声がけにより経営革新計画承認企業に採択される企業もぼちぼち出てきた。