アニバーサリーボイスは、『あなたの想い「感動サプライズ演出番組」で残しませんか?伝えませんか?』をコンセプトに、「想い」を伝える・残す「声」のメッセージ ~Anniversary Voice(アニバーサリーボイス)~ を提案している。兵庫県中小企業団体中央会(中央会)との関わりについて、代表の東氏に話を伺った。
起業して間がなかった東氏は、参加したセミナーで配られたチラシで中央会主催の「facebookでプロモーション大会2013」を知った。ウェブで情報発信してサービスを広めようと試行錯誤していた折でもあり、すぐに参加を決めた。
大会の参加者は、業種、年齢、売り上げなどすべてにおいてバラバラだが、皆意識が高く、刺激に満ちていた。そして、創業間もない自分も、同じ参加者として対等の立場で付き合えたことが特に印象に残っていると言う。
自分だけで試行錯誤を繰り返しながらやっていた情報発信だったが、他の参加者のやり方などを目の当たりにし、意識すると、単独では見えなかったものが見え、様々な気づきが得られた。大会に参加していることで、甘えや怠けも許されない。そのため、より真剣に向き合うことができたとも思う。それは、自分に何ができるのか、一から考え直すことから始まった。情報を発信しながら、考え、気づき、そのたびに修正した。今では事業のもう一つの柱となった自らの強味「プレゼンテーション力」にも気づかされた。
結果、優秀賞を受賞。facebookでの情報発信に手ごたえを感じた。これが正解、という答えのないSNSでの情報発信で、いろいろとやってみて自分に合うものを見つけることの大切さを身をもって知った。起業後早い時期にこの大会に出会えたことで、よいスタート地点に立つことができたと振り返る。
翌年には「ITでプロモーション大会2014」が開催された。facebookだけでなく、ITやSNSを活用したプロモーションが課題だ。再挑戦を決めた。今度は「プレゼンテーション講師」としての情報発信での参加だ。主にYouTubeに「1分間でわかるプレゼンのコツ」シリーズの動画を一日一本のペースで作成・アップするなどして訴え、再び優秀賞を受賞した。
大会入賞がきっかけとなり、商工会などからも講演の依頼が来るようになり、プレゼンテーションやSNS活用などのセミナー講師をする機会が増えた。大会の指導を受けた専門家のひと言で始まった参加者同士のコラボレーションも進行中だ。大会後も参加者同士の交流は続いており、公私ともに親しくさせてもらっている。大会参加で得たものは大きい。
現在女性起業家を支援するグループの立ち上げにも携わっている氏だが、自分が通ってきた道だからこそ、起業の悩みがよく分かる。起業間もないころは資金もなく、袋小路に陥りがちでもある。そんなときにひとりで悩まずに相談できるところがたくさんあることを伝えたい。
中央会が、実は中小企業や組合に当てはまらない個人事業主に対しても支援を行っているということも、あまり知られていない。創業にまつわる補助金についても知らない人が多い。そういったことを伝えて、少しでも後輩たちの役に立ちたいと考えている。