兵庫県の地場産業である播州織の機屋がオリジナル生地・商品開発をし、直接最終ユーザーへ訴求出来るシステムの開発を検討。
播州織業界の活性化と共に産地地域の活性化を図ることで地域創生の社会実験を試みています。
中央会発行のメールマガジンでこの支援施策を知りました。すぐに中央会の担当者様へコンタクトを取り、今回の取り組みについての相談をしました。
3代続く播州織の機屋ですが、コロナを含め様々な要因による、事業の変革を求められている時期だったので、BtoBからの脱却を目指した自社製品のブランド化やDtoCへの業態変更などを思案しているタイミングでした。
一番肝を冷やしたのは、糸素材メーカーが事業撤退していて意図する生地開発が出来ない状況に置かれた事です。
アイデアが実現したタイミングで、素材原料の入手が不可能になるという悪夢のような現実に直面したときは、この事業が成立しないのではと本当に窮地に陥りました。
その後、オリジナル制作にも挑戦。3度の失敗を乗り越え何とか代替えの仕入れ先を探し出し、今まで懇意にしていた兵庫県立工業技術センター繊維工業技術支援センターの協力を得てやっと生地開発にこぎつけました。
担当者が過去の支援実績をもとに、過去の支援事業者と繋いでくれてアドバイスを頂けたことがとても助かりました。
東京のIT事業者様とはリモートでコミュニケーションできる機会を何度もつくっていただき、担当者を含めたチームとしての信頼関係が構築できました。
事業完了まで全体を視野においた支援スタイルで、担当者様がブレてはいけない核の部分については何度も同じ問い掛けをして頂き、最後まで適切なサポートをいただきました。
苦労した生地開発についても、「一番大事な部分なので、妥協せずにこだわって下さい。待ちますから。」と言ってくれこれ以上ない素材開発ができました。
他のブランドの核心部分についてや、他産地のモノづくりの成功事例など情報提供して下さり、開始当初よりも各段によいビジネスモデルになった。
数え上げればきりがないですが、潤沢な支援には感謝しかありません。
本当にありがとうございました。
私は中央会のご担当者へ、構えることなくすべてを信頼して正直に現状をお伝えしました。今回の取り組みの経験が別の事業実現のお役に立つことがあれば、是非ご活用いただきたいです。私も経営者仲間にしていただいて共に元気になっていきましょう。
本当に、あらゆるサポートに感謝しています。近い将来、当該支援で達成できた「ファクトリーブランド構築」の更なる次のステップへ対応する支援制度があれば嬉しいです。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。